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利回り通信Vol.13 【プロジェクト報告】世界遺産・清水寺へと続く静かな裏路地に佇む、「高台寺二年坂の家」が完成
更新日 2025年11月14日
高台寺二年坂の家PV
ご挨拶

こんにちは。プロジェクトマネージャーの、陳善豪(Zengo Chen)です。
初めてこの高台寺・二年坂を訪れたとき、喧騒の裏に潜む静けさと、時を重ねた町家の佇まいに心を打たれたことを今でも思い出します。
私たちチームにとって再生とは「古きを直すこと」ではなく、「時を編み直すこと」です。
この地に息づいてきた記憶を受け取り、現代の文化や価値観と結び合わせることで、過去を未来へと手渡していくことだと考えています。
前プロジェクトに続き「利回り不動産」を通じて多くの共感者・投資家の皆さまと出会えたことは、この挑戦を支える大きな力となりました。
建物の価値を文化と経済の両面から再構築できました。皆さまに心から感謝しています。
けれども、これはゴールではなく、ここに集う人々が新たな物語を紡ぐ“スタート”です。
ここで生まれる出会いと時間が、また次の百年へと続く物語の始まりになることを信じています。
~完成~ 世界遺産・清水寺へと続く静かな裏路地に佇む、高台寺二年坂エリア町屋再生プロジェクト

京都・東山エリア――世界遺産・清水寺の参道として知られる二年坂にほど近く、石畳の坂道や歴史ある町家が連なるエリアに、ひとつの新たな拠点が完成しました。本物件は、築年数を重ねた建物を丁寧に再生し、現代のライフスタイルにふさわしい空間へと生まれ変わらせたものです。

本再生プロジェクトは、単なる建造物の修復に止まらず、地域文化の継承・観光価値の向上・宿泊・ワークショップ・アーティストの活動拠点という多面的な用途を備えた“文化複合拠点”の設立を目指したものです。この取り組みは、利回り不動産のクラウドファンディングによって多くの方々のご協力を得て成立したものです。その意義の深さを、感謝の気持ちとともにご紹介いたします。
高台寺・二年坂の歴史に育まれた特別な立地

このエリアは、江戸時代より祇園・八坂から清水寺へ至る参道として栄え、石畳の坂道に沿って町家・寺院・茶屋が連なり、今日でも変わらぬ京都らしさを湛えています。たとえば、二年坂は、古くは平安時代の807年(大同2年)に整備されたとも言われ、このエリアは1976年(昭和51年)に「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けるなど、歴史的価値を持つ街並みが今も守られています。
また、坂道の途中には石畳が敷かれ、その両側に町家が軒を連ねます。観光シーズンには多くの来訪者が往来し、京都を象徴する風景のひとつにもなっています。今回の物件は、こうした伝統ある参道の“裏路地”に位置し、静かにゆったりと時間を過ごせる希少な立地と言えます。
800年の物語を宿す:黒谷和紙 × モダンインテリア
本物件の内装には、800年以上の歴史を紡ぐ京都・黒谷和紙を、和紙作家・ハタノワタル氏の手によって贅沢にあしらいました。壁や扉、襖にいたるまで和紙のぬくもりと質感が息づき、伝統の美と現代の心地よさとが調和した空間に仕上がっています。


「自然と時間の記憶を織り込む」というハタノ氏の言葉のように、この手すきの和紙には、原料となる木材を育てる段階からこだわるハタノ氏の工房の姿が映し出されています。建築の中にこうした素材が息づくことで、施設へのご来場者が滞在する時間を通じて「伝統文化を肌で感じる」体験となるのです。

襲園生活の新たな施設:宿泊・アート・文化体験のハブとして活用
前回「利回り不動産」で手がけた「襲園生活京都北野」に続き、本シリーズで展開する物件は、宿泊機能を備えつつ、国内外のアーティストや伝統工芸の職人が中長期で滞在し、創作や展示を行える場として設計されています。さらに、お茶・お花・着付けなど、日本文化のワークショップも開催できる多目的空間として活用できるのが大きな特徴です。
まさに、「旅するように学び、学びながら滞在する」という、新しい体験スタイルを備えた空間を目指しています。


<襲園生活京都北野SUITO展示の写真>
襲園生活(ShuenLife)
連携する運営主体は、台湾と京都に拠点を置く襲園生活(ShuenLife)。)。建築設計や襲園美術館を中心としたアート事業を展開し、台湾・日本・中華圏の文化を融合させたラグジュアリーな体験づくりを得意とするブランドです。本プロジェクトも、その世界観を受け継いだ形で展開されます。
地域の伝統文化を担うプレーヤーとも連携し、国内外から訪れる滞在者にとって、五感の満たされる時間と空間とを提供します。
また2025年夏には、台湾・九份にも新施設がオープンしました。
クラウドファンディングが繋いだ“地域×文化×投資”の新たなモデル

この町屋再生プロジェクトは、利回り不動産のクラウドファンディングを通して、全国から多くの個人投資家の皆さまの応援を受けて完成しました。皆さまのご支援に深く感謝申し上げます。
歴史ある建築を再活用し、地域活性化と収益性を両立させるという「地域 × 文化 × 投資」の新しい切り口は、これからの町屋再生のモデルケースとしても注目される価値ある取り組みだと思います。今回のプロジェクトによって、地域に残る“空き町屋”が、滞在・文化・交流の場へと昇華する可能性を具体的に示すことができました。
利回り不動産では、今後もこの京都プロジェクトを通じて培った経験と知見をもとに、国内外へ向けた町屋再生プロジェクトの展開を目指します。
これからも皆さまの資産形成に役立つだけでなく、地域に新たな魅力や活気をもたらすファンドををお届けしてまいります。
まだ利回り不動産への会員登録がお済みでない方は、ぜひこの機会にご参加ください。
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