ヘッジファンドとは?利益を生み出すことを目的とした運用法 | 利回り不動産

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ヘッジファンドとは?利益を生み出すことを目的とした運用法

2021/08/19

<最終更新日> 2022年5月20日

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本記事のテーマは「利益を生み出すことを目的とした運用法、ヘッジファンド」について。

投資信託と同じように投資家から運用資金を集めて、資産運用の専門家が運用するものに「ヘッジファンド」があります。
この記事では、ヘッジファンドの特徴や基礎知識、投資信託との違い、そのメリット・デメリットなどをまとめました。

この記事はこんな人にオススメ
  • 投資に興味がある
  • ヘッジファンドについて知りたい

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1949年にアメリカで誕生したヘッジファンドとは

「ヘッジファンド」はさまざまな手法を使い、市場が下落している場合でもリスクを避けて(ヘッジ)運用するファンドのことをいいます。
その誕生は1949年にまでさかのぼります。元コロンビア大学教授で、米・ビジネス誌「フォーチュン」の記者だったアルフレッド・W・ジョーンズ氏が考案し、設立したファンドが起源とされます。
相場が上がっても下がっても損をしない「絶対リターン」を目指す投資手法で、空売りやレバレッジの活用、パフォーマンスフィーの導入など、現在のヘッジファンドのベースとなる仕組みを取り入れていたといいます。

ハードルが高い投資手法

出資者から集めた資金を専門家が運用して、収益を出資者に分配する点では、「ヘッジファンド」も投資信託も同じです。
ただし、ヘッジファンドは、投資信託と違って適格投資家と呼ばれる大口投資家しか出資ができません。
その資格について明示されているわけではありませんが、数千万から数億円の年収や投資資産が必要だといわれています。

ヘッジファンドと投資信託の違い

「ヘッジファンド」は、運用会社が私的な募集によって投資家から資金を募ります。
別名「私募型ファンド」といわれる由縁です。
通常の投資信託は、証券会社や銀行などで広く投資家を募っていて、誰でも投資することができます。
そのため、私募型ファンドに対して「公募型ファンド」とともいわれます。

ヘッジファンドのメリットを知る

投資信託や株式投資などの投資方法に比べ、「ヘッジファンド」はリスクが回避でき、利回りも高くなる傾向にあります。
また、運用はプロに任せるので、投資に費やす時間も不要です。ヘッジファンドのメリットを詳しくご紹介します。

メリット1
自由な運用でリスク回避

公募型ファンドである投資信託は、目論見書や有価証券報告書などを発行する義務があるなど、行政による監視があり、運用に制限があります。
一方、「ヘッジファンド」は私募のため行政による監視や規制を受けにくく、自由に運用戦略を設定できることから、さまざまな方法でリスクを回避します。

ヘッジファンドの代表的な運用方法に先物取引の利用があります。
先物取引は、現時点で将来のある日にある価格での取引を保証します。
例えば、ある金融商品を7,000万円で売却する約束をしたとして、約束の日にその金融商品が5,000万円に下落していた場合は、2,000万円の得をすることになります。

つまり、先物取引を使えば、市場が下落したとしても利益が得られるのです。
そこで、通常の取引と先物取引を駆使することで、市場が上昇しても下落しても、運用方法次第で利益を上げつつ、リスクを軽減することもできるのです。

そのほかにも、高く売って、安く買い戻す「空売り(からうり)」、通常の買いと空売りを組み合わせた「ロング・ショート戦略」など、さまざまな運用戦略を駆使します。

メリット2
運用をプロに丸々任せる

「ヘッジファンド」では、資産運用の専門家が運用にあたります。
資産を保有しても自ら運用する自信がなく、できればプロに運用を任せたい人、どのように資産を運用すればいいのかわからない人におすすなのがヘッジファンドです。ヘッジファンドなら、いったんお金を預ければ自分で運用する必要がなく、あとは運用を担当するファンドマネージャーが資産を増やしてくれるのを待つだけです。

メリット3
高い利回り

投資信託においては、運用の指標としているベンチマークを上回ることが運用目標となります。
例えば、株価指数に連動した運用を目指すインデックス型投資信託であれば、株価が下がればそれに連動して投資信託の基準価額も下がります。
仮に、下落局面で運用成績がマイナスになったとしても、ベンチマークを上回っていれば評価されます。
しかし、ヘッジファンドはそのような相場の下落局面でもプラスになることを追求します。そのため、レバレッジなど運用がうまくいけば利益が大きくなる一方で、リスクも高くなる手法を用います。

その場合もヘッジファンドはリスクを回避する方策を実施し、リスクを軽減しながら利回りを高める運用を行います。
このようにしてヘッジファンドは通常の投資信託と比較して高い利回りを実現するのです。

ヘッジファンドのデメリットを知る

資産運用のプロに投資を任せることができ、自由な運用により、リスクヘッジをしながら高利回りが期待できるのが「ヘッジファンド」のメリットです。
一方で、デメリットもあります。投資に際しては、デメリットを理解しておくことも重要です。

デメリット1
透明性が低い

一般の投資信託は、有価証券報告書で内容が開示される運用の実態を把握しやすく、運用方針も目論見書で知ることができます。

一方、「ヘッジファンド」は運用についての報告義務がなく、運用実態は公開されていません。
投資対象や投資割合を知ることはできず、出資者もわかりません。
これは、それぞれのヘッジファンドが、独自の投資戦略によって運用をしているため、他社に情報が漏れ、計画通りの投資ができなくなる可能性を恐れているためでもあります。

したがって、リスクの高い運用を行っているヘッジファンドに投資をしてしまう可能性もありえるのです。

デメリット2
手数料の利率が高い

「ヘッジファンド」の手数料は、一般に「2の20」といわれ、「信託報酬2%、成功報酬20%」が基準となっています。

通常の投資信託では、信託報酬は1.5%前後。
ヘッジファンドは2%なので大きな違いはありません。ところが、ヘッジファンドでは、利益に対して20%の成功報酬がかかります。
成功報酬は、運用成績に対して、あらかじめ決められた率をかけたものをファンドマネージャーが収入として受け取るものです。
利益を出せば出すほど報酬額も高くなることから、ファンドマネージャーのモチベーションアップにつながるのです。

デメリット3
破綻する可能性がある

「ヘッジファンド」は、運用方法が自由であり、利益追求のため、リスクの高い運用方法をとる場合もあります。
うまくいけば大きなリターンが望めますが、逆に投資元本を大きく割り込む恐れもあり、最悪の場合、ヘッジファンドが破綻する可能性もあります。
過去にも運用当初は驚異的な運用成績を上げながら、通貨危機による市場の変動に耐えきれず破綻した例もあります。

ヘッジファンドの代表的な運用戦略とは

「ヘッジファンド」が用いる手法はさまざまですが、日興リサーチセンター調べでは、2021年5月時点の運用残高にみる戦略別構成比は以下のとおりです。

株式ロング・ショート 33.7%
マルチ・ストラテジー 13.9%
イベント・ドリブン 9.9%
マネージドフューチャーズ 9.8%
アービトラージ 9.7%

以上の代表的な手法を説明します。

ロング・ショート戦略

「株式ロング・ショート」は、ロング・ショート戦略とも呼ばれます。
株式の買いから入る取引である「ロングポジション(買い持ち)」と、売りから入る取引である「ショートポジション(売り持ち)」を同時に行うヘッジファンドの代表的な手法です。
相場が大きく上下する局面でも、双方でカバーしあってリスクヘッジできるのが特徴です。

マルチ・ストラテジー戦略

後述する、「イベント・ドリブン」や「アービトラージ」など、複数の戦略を組み合わせて1つにしたヘッジファンドです。
色々な戦略をとることで、リスクを分散できます。
こうした点から、機関投資家が出資するケースが増えています。

イベント・ドリブン戦略

「イベント・ドリブン戦略」は、企業経営に大きなインパクトとなるM&A(合併・買収)や株式公開、業務提携などの「イベント」に注目して投資する手法です。
企業でイベントが発生する際には、株価が大きく変動します。
イベントの内容によって株価が上がることもあれば、下がることもあります。
この株価の上下を投資機会とするのです。

マネージドフューチャーズ戦略

「マネージドフューチャーズ戦略」は、株式をはじめ債券、為替、金利といった金融先物から、金や原油、小麦などの商品先物まで、あらゆる先物市場を投資の対象にします。
コンピュータを用いた合理的かつ高速な売買が行われるのも特徴です。
過去のデータからリターン率が高いことが知られており、多くのヘッジファンドで取り入れられています。

アービトラージ戦略

「アービトラージ」は、裁定取引とも呼ばれ、同じ価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)を捉え、割高になっている方を売り、割安になっている方を買い付け、あとで価格差が小さくなったり、なくなったりした時点で、それぞれ反対の売買を行うことで利益を得ます。

まとめ|1,000万円以上の投資資金が必要なヘッジファンド

リスクを最小限に抑えつつも、高利回りが期待できるヘッジファンド。
ただし、一般の投資信託が100円からでも可能なのに対し、ヘッジファンドで資産運用を始めるには最低でも1,000万円以上の資金が必要です。
いささか、一般庶民にはハードルの高い投資ではありますが、運用に当てられる資金に余裕が出てきたときには、ぜひ検討してみたいものです。
そのときのためにも、ヘッジファンドの仕組みや動向について、普段から気に留めておくことは、無駄にはなりません。

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木山 善豪RIMAWARIBLOG編集責任者
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