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投資のリスクとは?本当のリスクの意味を知って資産形成しよう

2021/09/28

更新日 2022年2月7日

投資を思い立った際に「リスク」という文字が頭に浮かぶ人も多いでしょう。
株式であれ、債券や不動産であれ、投資にリスクはつきものです。

ただし、投資におけるリスクは、世間一般で使われる意味のリスクとは別物です。
また、リスクとリターンには密接な関係があります。
ここでは、投資におけるリスクとは何か、リスクを抑える方法はあるのかを解説していきます。

この記事はこんな人にオススメ
  • 不動産投資に興味がある
  • 投資のリスクを知りたい

投資のリスクは危険という意味ではない

一般に「リスク」とは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使わることの多い言葉ですが、投資の世界でいう「リスク」とは「リターンの振れ幅」のことを指します。

ちなみに「リターン」とは投資の結果を意味し、良い結果(利益)だけでなく悪い結果(損失)も含んだ用語です。
「リスクが大きい」とはリターンの振れ幅が大きいことで、「リスクが高い商品」は、それだけ投資結果(リターン)の予測が難しくなります。
こうした商品は「大きな収益を上げられる場合もあれば、大きく損失を被る場合もある」ことになります。

反対に「リスクが低い商品」とは振れ幅(価格のブレ)が小さいので、大きなリターンは期待できませんが、当初の想定に近い投資効果を上げられる可能性が高くなるのです。

「リスク」と「リターン」の関係

前段で説明した内容を簡潔にまとめれば、投資においては、
「リスクを低く抑えようとすればリターンが低下し、高いリターンを得ようとすればリスクが高まる」ということです。

言い換えれば「リスクが低く(なく)、リターンが高い」=「ローリスク・ハイリターン」の金融商品はありえません。

投資により発生するリスクの種類

前段で、「リスクとはリターンの振れ幅」であることを説明しましたが、リスクとは損をしてしまうことではありません。
リスクとは、予想通りにいかない可能性の高低だと捉え、リスクの種類と内容を把握しておくことが肝心です。

リスク1
信用(デフォルト)リスク

主に、株式や債券の投資で起こりうるリスクで元払いリスクともいわれます。
株式や債券を発行している会社・発行体の信用力が変化することで価格は変動しますが、信用力(格付け)が低下すれば価格は下落し、受け取る金額が投資元本を下回ることもありえます。

会社の経営状態の悪化や国の財政破綻などによる元本の返済や金利の支払いが滞ったり停止したりする場合もあり、これをデフォルトリスク(債務不履行リスク)といいます。

リスク2
価格変動リスク

金融商品は、国内外の政治・経済情勢などのさまざまな要因により、日々刻々と価格が変動(上昇・下落)します。
株式であれば、企業の業績や市場・業界全体の動向にも左右されます。
その結果、換金する際の受取金額は、当初支払った金額を上回る場合もあれば、下回る場合も。
このことを価格変動リスクといいます。

リスク3
為替変動リスク

外国株式・外国債券・外国投資信託といった外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は、円とドル、円とユーロなどの外国為替レート(円と他国通貨との交換割合)変動によって価格が変動することにより、換金の際に円で受け取る額が購入したときの金額を上回る場合もあれば、下回る場合もあります。
購入時より円高になると、為替差損が発生し、手取り額が減ります。
一方で円安になると、為替差益によって手取り額が増えます。

リスク4
カントリーリスク

海外の金融商品は、投資の対象になる国・地域の政治・経済情勢の変化に左右されます。

情勢が安定し、経済が堅調ならば投資リスクは低いといえ、政治・経済情勢が不安定になればリスクが高まります。
また、取引に対して新たな規制が設けられた場合などもリスクが高まり、場合によっては方針に沿った運用ができなくなることも。

リスク5
インフレリスク

物の値段(物価)が上がることで、お金の価値が下がってしまうことをインフレと呼びます。

預金などの利率よりも物価上昇率の方が高いと、実質的には資産価値が下がったことになるのです。仮に、物価が5%上昇したのであれば、手元の資産も5%増やさなければ、物価の上昇に追いついてないことになり、相対的に資産が目減りしていることになります。

リスク6
金利変動リスク

世界各国の金利の変動により、金融資産の価値が変動することを金利変動リスクといいます。
中でも金利変動の大きな影響を受けるのが債券です。
金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券価格は上昇します。

投資によるリスクを理解する

投資できる金融商品にはさまざまな種類があります。
いずれの金融商品を選ぶとしても、リスクを知り、軽減させることが必須です。
そのためにも、金融商品ごとのリスクを把握し、目的にあった商品を選ぶことが肝心。

代表的な金融商品のリスクの特徴を説明します。

株式投資

株式投資は、企業が発行する株式の売買を行うことで利益を得ます。

株式の価格は日々変動し、企業の業績や相場の状況に左右されます。
一番大きなリスクは「価格変動リスク」でしょう。
株式が買ったときよりも値上がりしている場合もあれば、値下がりしている場合もあります。

また、投資した企業が将来破綻する場合もありえるので「信用リスク」も念頭におく必要があります。
外国株式であれば、「為替変動リスク」「カントリーリスク」も考慮しなければなりません。

投資信託

投資信託は、資産運用の専門家に運用を任せる投資法。
運用会社は投資家から集めたお金を株式や債券など、さまざまな金融商品を組み合わせて分散投資を行い、利益を投資家に分配します。

投資信託は、株式や債券などを組み合わせているので、金融商品ごとに値下がり、値上がりします。
したがって、「価格変動リスク」は避けられません。
また、株式や債券を発行している企業・団体が将来破綻する恐れもあり「信用リスク」も抱えています。
また、外国株式・債券に投資している場合は、「為替変動リスク」「カントリーリスク」も発生します。

不動産投資

マンションやアパート、オフィスビル、ホテルなどを購入して、家賃収入や売却益を得るのが不動産投資です。

リスクとして、第一に上げられるのが「収益の変動リスク」です。
購入した物件の入居率が低下することで利益が減少する空き室リスク。
物件の老朽化による家賃の下落リスク。
そして、入居者の経済状況などで発生する家賃の滞納リスクがあります。

また、物件の売却益を得ようと思えば、保有物件の価格が購入時より値上がりしている必要がありますが、地価の下落、物件の老朽化など「物件の価格低下リスク」もありえます。

「金利上昇リスク」も見逃せません。
物件購入にあたっては多くの人がローンを利用しますが、史上最低の金利水準が続いていることもあり、低金利の変動型ローンを借り入れて物件購入している人が大半です。
しかし、将来金利水準が上昇することがあればローン金利も連動して上昇することになり、月々の返済の増額へとつながります。

不動産投資独特のリスクとして「自然災害リスク」も考慮しましょう。
地震、台風や豪雨による浸水・土砂災害などで、建物が損壊する場合もあれば、賃料収入が得られなくなるなどの事態が予測されます。

債権投資

債券投資は、満期時に額面金額が受け取ることができるのが大きな魅力。
また、保有している間は定期的に利子が受け取れ、満期を迎える前でも売却することができます。

債券のリスクで最初に考慮したいのは「信用リスク」です。
購入した債券の発行体が破綻する、あるいは財政難に陥り決められた利息や元本の払い戻しが行われない場合もあります。

次に「価格変動リスク」です。
債券を途中で売却する場合、売却価格が購入価格よりも下がっている場合もあります。
ただし、債券を満期日まで保有した場合は、額面金額で払い戻しが行われるので価格変動リスクは発生しません。

そのほか外国債券の場合は、「為替変動リスク」や「カントリーリスク」も考慮する必要があります。

リスクを抑える方法とは?

「投資」というと「ギャンブル」をイメージする人もいるかもしれませんが、投資は「リスク」と「リターン」の関係性をしっかり把握し、さまざまな方法でリスクを軽減することができます。
リスクを抑えるとは、いかにブレ(リスク)を抑えて運用していくかとも言い換えられます。

代表的な3つのリスク軽減法を説明します。

資産分散

資産を分散するとは、投資する商品を複数に分けることでリスクを分散することです。
投資の成果ではよく「卵は1つのカゴに盛るな」といわれ、リスクを抑える鉄則とされます。
一般に保有する金融商品の種類が多いほど、1度に各金融商品が値下がりする危険性は小さくなります。

時間分散

投資の理想は、「安い時に買い、高い時に売る」ことですが、どのタイミングで価格の上昇や下落が起こるか予測するのは、プロでもなかなかうまくいくものではありません。
言い換えれば、一度に多額の資金を投じて購入するのは得策ではないということです。

おすすめは、毎月1万円を投資に回すといったように、一定額で定期的に金融商品を購入する方法です。
この場合、価格が安い時に多く、価格が高い時に少なく購入することになりますが、結果的には平均購入単価を抑えることができるとされています。

長期投資

金融商品を長期保有することを前提とした運用方法です。

株式や投資信託などは、短期的には価格が下落する可能性がありますが、長い目で保有すると変動リスクを抑えることができるといわれます。
最低でも3年、できれば5年、10年といった期間をかけて運用します。価格の変動によって利益を得ようと考えず、長期間継続的に利益を上げることを目指しましょう。

また、長期投資では、複利効果も期待できます。
元本に利子を加えた金額を翌年の元本にして運用し、さらに翌年は前年分の利子を元本に加えるということ繰り返し、元本を継続的に増やしていくのです。

まとめ|リスクを把握して自分にあった投資を選ぼう

投資におけるリスクはさまざまで、金融商品の種類によってリスクの内容が異なることがおわかりいただけたと思います。
また、これらのリスクを抑えるためにどのような投資の手法があるかもご理解いただけたと思います。
リスクの特性や内容を把握し、自分に合う投資商品を選ぶことこそ、想定した投資の成果を得るための近道なのです。

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ZENGO CHENRIMAWARIBLOG編集責任者
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